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思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館

スペインの気鋭のシェフたちの洗練されたスペイン料理をワインと一緒に楽しめたのが、スペイン館「Tapas Bar」です。ハモン・イベリコ・ベジョータ&シェリーで一杯することが多かったのですが、
一番印象に残った料理をあげるとすると やはりこちらでしょうか。
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●Ster Chef Menu 
その名の通り ミシュラン2つ星~3つ星レストランの気鋭のシェフ13人がレシピを提供した料理を一度に味わえる贅沢なプレートです。冷菜9品・温菜4品という構成で、1つ1つのお料理は 一口サイズですが それぞれに「今のスペイン」の香りが漂う本格派。スペインの旬のシェフたちのエッセンスが 日本にいながらにして味わえることができました。
スペイン料理は、美味しいけれど田舎臭い料理・・・と思っていたのですが、素材の組合せ方や調理法の繊細さは、むしろ懐石料理に通じるものがあるんですね。微妙なバランスで構築された繊細なお料理に 星付きレストランのシェフの凄みとスペイン料理の懐の深さを感じました。

印象的なものをピックアップすると・・
レンズ豆とキノコの冷製ムース仕立て
佇まい・香り・舌触り・味・・・どれも素晴らしい一品。キノコとレンズ豆の旨味を凝縮した濃厚なムースは、舌触りも滑らか。滋味深い味わい。 
イワシのテリーヌ
フレッシュなイワシの旨味とと赤ピーマンの甘さを香りよいオリーブオイルが引き立てます。スペインらしい素材の美味しさを生かしたシンプルながら美味しい1品。
アンチョビと黒オリーブ、トーストのせ
小さなトーストの上に玉葱、赤ピーマンのマリネ、アンチョビーがのっています。彩りも良く 食感や味のコントラストも◎
赤エビとポロネギの包み揚げ
パリっと揚がったブリック皮の中に 赤エビとポロネギの甘い香りを封じ込めてあります。炒めたポロネギの甘さとクリームチーズが 赤エビの濃厚な美味しさを引き立てています。熱々のうちにどうぞ。茶巾のような形も可愛らしい。
思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館_d0035716_23564940.jpg思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館_d0035716_23574564.jpg思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館_d0035716_23591893.jpg思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館_d0035716_014975.jpg





思い出に残る味8<Star Chef Menu>@スペイン館_d0035716_817536.jpgこの他印象的だったのは
●マドリードを一口(マドリード週間限定メニュー)
マドリードの1つ星レストランCOQUEのシェフ:Mario Sandoval氏による創作料理。マドリードを代表する観光地 「アランフェス」「アルカラ・デ・エナレス」「マンサナレス」からインスピレーションを受けて作られた3品は、「組合せの妙」を感じさせる手の込んだお料理でした。

アランフェスのイチゴのガスパチョとマグロの燻製&フルーツの串刺し
イチゴのキリリとした酸味と香りを生かした季節感溢れるお料理。鮪の燻製はベーコンのように薄くスライスしたものが入っており スープと一緒にいただくことで鮪の脂とスモーク香がイチゴの果実味によって引き立てられます。これは意外な発見でした。スープが喉元を通り過ぎた後は 芳醇なスモーク香だけが 余韻として残ります。串に刺した赤いフルーツの酸味をあわせるとまた違った味わいに。第一印象、口に含んだ時、食後の余韻がそれぞれに違った表情を見せる印象深いお料理でした。
アーモンドとマンサナレス川付近の庭の新芽が入ったチーズクリーム
新芽の香りが素晴らしくスペインの風景や大地を感じさせます。日本料理で木の芽を叩いて香りを出す・・・にどこか通じるものを感じました。アーモンドの香ばしさ、チーズのフレッシュで爽やかな酸味、干し葡萄の凝縮感のある甘みが渾然一体になっていて それを香草の新芽がひとつにまとめています。彩と香りを楽しむ繊細なお料理です。


Tapas Bar は、パエリアだけがスペイン料理じゃないということを教えてくれました。Star Chef Menu にメニューを提供したシェフの1人、スペイン・カタルーニャ地方のミシュラン二つ星レストランSant Pauのカルメ・ルスカィエーダさんが東京に出しているお店を訪れるきっかけとなったたのも、ここでの出会いがあってこそ。ちょうど1ヶ月前になるでしょうか。ひらめきに満ちたお料理の数々を存分に味わってきました。(感想はこちら)スペイン料理への扉を開いてくれた店でした。

++
Tapas Bar での主なメニューと感想については
トップシェフの味を堪能@スペイン館「Tapas Bar」 (1)
生ハム&シェリーで至福の時を@スペイン館「Tapas Bar」(2)
組合せの妙を堪能「マドリードの一口」@スペイン館「Tapas Bar」(3) (1回目の限定メニュー)
ワインの充実が嬉しい@スペイン館「Tapas Bar」(4) 
海のスイス=アストゥリアスを味わう@スペイン館「Tapas Bar」 (5) (2回目の限定メニュー)
リオハを味わう@スペイン館「Tapas Bar」 (6)(3回目の限定メニュー)
ドン・キホーテ限定Menu@スペイン館「Tapas Bar」 (7)
をご覧下さい。
# by expo-tabenomi | 2005-11-11 23:31 | 思い出に残る味

思い出に残る味7<MAFE>@アフリカ共同館

アフリカ各国の料理をテイクアウト方式でリーズナブルに気軽に楽しめたのが アフリカ共同館レストラン「AFRICA KOKO」です。アフリカ料理と一口に言っても 広い大陸、主食も米・パン・クスクス・・と地域によって様々で、民族や宗教の違いなどによって 好んで食べる食材や調理法も違ってくるんですね。自宅に戻ってから 改めてアフリカの地図を見直しました。

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●MAFE(羊のピーナッツ煮込み)
万博会場では 今まで食べたことのない「未知の味」に出会うチャンスに恵まれました。セネガルを代表する家庭料理:MAFEもその1つ。注文カウンターに張り出されたメニューを見て 目が釘付けになりました。「MAFE」は ピーナッツにトマト・玉葱を加えて作ったペーストで野菜や肉を煮込んだシチューのこと。カレーのようにご飯にかけて出してくれました。 たっぷりの羊の薄切り肉を煮込んだピーナッツシチューは ごはんに良くあいます。ピーナッツの香ばしい香りとコクが羊の臭みを消し、マイルドで食べやすい味に仕上がっています。なかなか癖になる味でした。


この他 気になった料理は・・・ 
思い出に残る味7<MAFE>@アフリカ共同館_d0035716_23453144.jpg ●KOKOセット
北アフリカと東アフリカを代表する料理を一度に楽しめるメニュー。
*ダボ・・・香辛料入りのエチオピアパン
*ドロワット・・・エチオピア風チキンカレー
*チキンケバブ・・北アフリカでおなじみのスパイシーな鶏肉の串焼
*クスクス・・・北アフリカの主食。トマトベースのシチューをかけて食べるのが定番

思い出に残る味7<MAFE>@アフリカ共同館_d0035716_23455470.jpg●おすすめMENU  
西アフリカを代表する料理がワンプレートに。クローブ、シナモンなどのスパイスを使ったガーナ風炊き込みご飯「ジョロフ ライス」ホロホロに煮込んだチキンの組合せは ガーナ料理の定番。

万博会場内の飲食施設の中では 破格に安く、ボリュームも満点。開幕当初は「安い・早い・旨い」の3拍子う稀有な存在として重宝しました。評判が伝わるにつれ人気店となり 閉幕前には 長蛇の列に並ばないと注文カウンターまで辿り着けなくなってしまってしまいました。馴染みがあまりない国の料理が 意外と受け入れられ易かったりする典型かもしれません。・・・さすがに 何十分も並んでまで食べる程の執着はなかったのですが MAFEだけはもう1回食べておきたかった・・・と後悔。何故だか 時々無性に食べたくなったりするんですよね。
# by expo-tabenomi | 2005-10-20 19:42 | 思い出に残る味

思い出に残る味6<Golden Carolus Classic>@ベルギー館

Expo会場で一番Beerが美味しかったのが ベルギー館でした。ラインナップも豊富で生ビール6種類・瓶ビール20種類以上はあったかな。ベルギーというと 鮮やかなチェリー色とフルーティーな酸味が特徴の「Bell Vue Kriek」に代表されるような「軽やかなBeer」という印象があったのですが そういうものばかりではなかったんですね。銘柄ごとの特徴を説明したメニューを眺めていると ついあれもこれも・・・と試してみたくなりました。

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●Golden Carolus Classic
こちらで飲んだBeerの中で一番インパクトがあったのが この黒ビールです。クリームのような泡、ロースト系の甘い香ばしい香りが印象的。その味わいは 深みのある苦さとふくよかな甘さのバランスが絶妙で 飲む人を幸せにしてくれます。「これぞ大人のBerr」・・・と唸らせる旨味のある黒ビールでした。まったりとした飲み心地がたまりません。カウンターのお兄さんのイチオシに従って大正解でした。感謝!これからの季節に しっとりと飲むにも良さそうです。


その他にも印象に残るBeerがいくつかありました。
思い出に残る味6<Golden Carolus Classic>@ベルギー館_d0035716_231517100.jpg●Dubel
真っ白く大きな泡が特徴の金色のビール。口当たりは柔らかいのですが キレがあってすっきり爽やかな飲み心地。程好い苦味もよい感じ。


思い出に残る味6<Golden Carolus Classic>@ベルギー館_d0035716_23153712.jpg●Titje Blanche
オレンジとコリアンダーで香り付けをしているホワイトビール。柑橘系の酸味とほろ苦さを楽しむ軽やかな味わい。



思い出に残る味6<Golden Carolus Classic>@ベルギー館_d0035716_162244.jpg●Printemps de Silly
春(Printemps)の日差しを思わせる黄金色をした柔らかなビール。青リンゴのようなフルーティーな香りとほんのりとした酸味と苦味が印象的。


これまで 意識して色々なBeerを飲んだことはなかったのですが 色、泡の立ち方、香り、苦味、味わい、飲み心地にそれぞれ違いがあること、銘柄によってそれぞれの特徴を生かすグラスを使うことなどがわかり Beerの楽しみの一端に触れることができました。後にも先にも 何も食べずにBeerばかりひたすら飲み続けたのは このベルギー館のBarくらい。心ゆくまでバリエーション豊かなBeerを堪能する・・・そんな機会をまたどこかで見つけたいと思います。


++
名古屋近郊でベルギービールが飲めるのは・・・
HACK-B-FINN (ハックルベリー・フィン)
  住 所 :豊田市西町1-9
  最寄駅:地下鉄「豊田市」駅 東口を出てすぐの細い通りを南へ200m程
  電 話 :0565-32-8139
# by expo-tabenomi | 2005-10-12 12:00 | 思い出に残る味

思い出に残る味5<Chicharron>@アンデスアマゾン館

ボリビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラの4カ国が共同出展したアンデスアマゾン館は 「訪れる度に進化していく展示」「色彩と音の洪水のようなShop」そして パビリオン内外で繰り広げられた「ミュージックライブ」など いつもドキドキ感とワクワク感に溢れる独特な空間を提供してくれました。
「食」の面でも然り。パビリオン併設の<Andes Food Cafe>では あまり馴染みのなかったアンデス地方の料理や飲み物に出会うことができました。

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●Chicharron (豚の空揚げ) 
一番インパクトが強かったのが Chicharron(チチャロン)です。豚バラ肉をぶつ切りにして茹でたものに下味をつけて 豚の脂(ラード)でカラリと揚げたもの。カラメル色に揚がった肉の塊は香ばしく、齧ると豚の旨味がジュワっと口の中に広がり・・・まさに 豚の脂の旨さを味わう料理です。なんてことのない食べ物なんですが 脂の旨味と塩気のバランスが申し分なく 豚好きにはたまらない味! アンデスの独特の塩が豚の旨さを引き出しているのでしょうか。なかなか衝撃的な味でした。Beerのつまみにしたら最高ですね。ペルーでは 道端の屋台や食堂で日常的に食べられているおなじみのスナックなのだとか。店の数だけ きっと色々な味があるのでしょうね。是非とも食べ比べてみたい・・・と興味が惹かれるところではありますが (ラード)で豚(バラ肉)を揚げている、言わば少々脂っこいこのスナックを梯子するのは、至難の業かもしれません(^^ゞ

思い出に残る味5<Chicharron>@アンデスアマゾン館 _d0035716_20294463.jpg一緒に飲むなら 軽くて喉越しがさっぱりとしたCusquenaのPremiumがいいですね。「クスコの女」という名前のペルー産のBeerです。
眩しい太陽の日差しの中、Chicharronを齧りつつ Cuspuenaでまどろむ・・・そんな南米チックな夏の午後を またいつか過ごしてみたい・・・と懐かしむ きょうこのごろなのでした。
# by expo-tabenomi | 2005-10-07 07:57 | 思い出に残る味

思い出に残る味4<Schweine Haxe>@ドイツ館

ドイツ館のレストランでは 洗練さとは無縁でしたが 素朴ながら郷土色豊かなドイツの地方料理をそのままの形で 食べさせてくれました。これはこれで とっても貴重なことですよね。

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●Schweine Haxe(シュバイネ ハクセ) 
万博会場を訪れて ハタから見ると酔狂としか思えない(・・・まぁ自分でも自覚はしていましたが) 各国のレストランめぐりをするきっかけとなったのが この料理との出会いでした。目の前にお皿が運ばれた時の衝撃は 今も鮮明に覚えています。

皿から溢れんばかりの骨付き肉のボリューム感と豪快さに 思わず目を奪われました。
お肉とは ドーンと大きくて分厚いもの・・・だったんですね(しみじみ) 

実は骨もかなりの太さなので 見た目程のボリューム感はないのですけれど 骨周りの肉はやっぱり美味しいですね。色良く焼き上げられた皮はカリッと香ばしく お肉はナイフをちょっといれるだけでほろほろと切り分けられる程に柔らかくてジューシー。それでいて適度な噛み応えもあって 肉の旨味を存分に味わえました。

万博の食べ納め行脚の締めくくりは このSchweine Haxeにしたかったんですけど あいにく閉幕直前は 品切れになっていました(涙) 並んだ時間が30分程度だったので 立ち直れましたけど これが スペイン並の待ち時間(2時間待ち)だったら・・・・ショックで倒れてたかもしれません(失笑) 


思い出に残る味4<Schweine Haxe>@ドイツ館_d0035716_23242636.jpg●Sauerbraten(ザウアーブラーテン)
私の万博の締め括りとなったのは ビネガーと赤ワインに漬け込んだ牛肉をじっくり煮込んだSauerbratenでした。塩気と脂っ気でインパクトのあるドイツ館の料理の中では 塩気も穏やかで 噛み締める毎にじわじわっと美味しさが後から染みてくる穏やかな味わいでした。

思い出に残る味4<Schweine Haxe>@ドイツ館_d0035716_23243837.jpg●ソーセージの盛り合せ 
皿からはみでんばかりのジャンボソーセージには カキーンと酸味が効いたザワークラフトが添えてありました。塩と脂がしっかりしているので 豚好きの私でも口休めに酸味が効いているものを口にするか Beerをガンガン飲まないと とてもじゃないけど食べ切れませんでした。一見食べやすそうなものが 実はそうではない典型。よい経験になりました。


外国館のレストランの中には 日本人の嗜好に合わせて 食べやすいようにアレンジをしているところが多々ある中 独自のスタイルを最後まで貫いていた点には 拍手を送ります。ある時期から とてつもない長蛇の列ができ すっかり敬遠気味だったのですが 意外と回転が早いレストランだったんですね。それに気付くのがあまりにも遅すぎました。
# by expo-tabenomi | 2005-10-04 23:46 | 思い出に残る味